ここ最近のいくつか気になるニュース。
1)アイスランド火山噴火
ヨーロッパ各地で交通網の混乱が続いてます。
ただ、現地の人たちは意外にも平然としてるとか。
「起こったことは仕方ないから、なるようになるでしょ」と。
この感覚、なんだか分かる気がします。
僕は鹿児島で桜島の噴火のもとに育ちました。
噴火は年数百回にのぼり、地震や火山灰が日常の一部となっていました。
高校卒業して鹿児島を離れて、初めての火山のない生活に感動したもんです。
今回の噴火はの被害は数億ドルにのぼるといわれてますが、
地元アイスランドの人たちは想像以上にたくましく災害を乗り越えるのではないでしょうか。
2)中国雲南省地震
現時点での死者が1484人に上っているそうです。
救助活動のため1万人以上動員しているそうですが、この救助活動がものすごく大変だとか。被害地は標高3700mを超える高地で、寒さと高山病で救助隊からも死者がでているそうです。単純に、富士山と同じくらい高いとこですよ。
つい最近僕も雲南省で高山病にかかったため、さらに被害地という状況での救助活動となると、想像を超える過酷な環境ではないかと察します。
2008年の四川大地震につづき、中国の地震が続きますね。
一刻もはやい復旧を祈ります。
3)タイ反政府デモ
バンコクでの治安部隊と反政府デモ隊(UDD)の衝突が長期化してます。
UDDのやり方は過激で強引ですし、死者23名、負傷者800名強の代償は大きいと認めざるを得ません。
ただ、現在のアピシット政権も、元々は軍事クーデータの後に成立したもので、国民の意思を反映したものではありません。タクシン元首相が首相の立場を不正利用していたのは確かですが、大多数をしめるタイの貧しい人達がタクシン政権の下に恩恵を受けていたのも事実です。
このままUDDの商業地区占拠が続けば、アピシット政権も譲歩せざるを得ないのではないでしょうか。
最後は国民から圧倒的信頼を得ているプミポン国王の大岡裁きかなぁ。
4)米軍普天間基地移設
沖縄の米軍普天間基地の移設先としてあがっている徳之島で、1万5000人の大規模な反対集会が開かれたそうです。人口2万6000人の島ですから、半数以上の人たちが集まったってことですね。
どこに基地を移設しようとしても、必ず反対は起きると思います。
どこの誰が、将来戦争になったときに真っ先に攻撃されるような基地の移設に賛成するでしょう?
今更ながらに思うんですけど、一部の人たちじゃなくて、国民全員に投票なりで意見を聞いたらいいんじゃないですかね?民主主義なんだし。
選択肢としては、例えばこんな感じ。
・米軍基地を日本におく事そのものに反対
・そのまま普天間で継続
・その他の候補地(徳之島、その他)
それぞれ、メリットもデメリットもあります。
例えば米軍基地が日本からなくなったら、国防上のリスクが増えるのは間違いないです。ただ、そういうデメリットもすべて説明した上で、国民の意見を聞いて、その上で調整を始めるのが民主主義の最たるところだと思うんですが、、、
5月中に決着とかいっちゃったから、やっぱ間に合いませんね。
民主党には当選当初期待してたけど、このままだと継続難しいか。
5)トヨタのリコール制裁金
米運輸省がトヨタのアクセルペダルの部品不具合に対し、制裁金1637万5000ドルを支払う事を命じたそうです。自動車メーカーに対する制裁金では過去最高だとか。
今回のトヨタの一連の不具合と対応については、MBAのいろんなクラスでも話題になっています。
個人的には、一番の問題は「リーダーシップ」ではないかと。
トヨタは、欠陥隠しを否定しています。
また、その調査に時間がかかり、事態が悪化したのも事実です。
でも、もし社長が早くから全面にでて、
「現在欠陥については発見できていない。
しかし、私が責任をもって調査の継続と、
利用者への安全保障に全力を注ぐ。」
といえば、事態は大きくならなかったのではと思うんです。
アメリカの自動車産業がボロボロないま、アメリカがトヨタに注意を向けさせようという意図もあるとは思うんですけど、同時に経営者の危機対処力をみていたと思うんですよ。
日本を代表する企業としての、今後の挽回に期待してます。
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